先日、図書館で「はんだ付けの職人技」という本を読んでいたら、とある温度設定機能付きハンダごてを一押ししてた。
もうすでに何本かはんだごてもってるし、セラミックでちょっと高いしと、ちゅうちょしていたのですが、温度設定ができること、設定温度になるとLEDがつくというのは魅力的。
何が魅力的かというと、わたしはかなりせっかちな性格なので、ハンダごてが温まりハンダがとけるようになるまでの時間が待てない人だから。まだ温まらないハンダごてを基盤にあてては、ハンダがとけないとけないと言いつつ無駄なことをしている。ランプで教えてくれるならそういうのから解放されるじゃないですか。
そんなわけで、いざ買おうと思ってネットで見てみると、くだんのFX600のとなりにFX601とかいうのが紹介されている。
うーん。601ということになると、600より何か「1単位」だけよくなってるんじゃないか?!と考えるのは人の常。そんなことに騙される私じゃあない。しかも、600に比べて601は600円ばかり価格も高い。ふつうに考えれば、たかだかハンダごてで600円分の使用価値を上乗せするなんてなかなか難しい。
ここは落ち着いて、ネットで調査してみる。600と601の違いはなにか? 結論として、 設定可能な温度の値が違います。両者とも、ダイヤルで温度設定できるのですが、FX600は、200℃、270℃、320℃、370℃、420℃、500℃、一方、FX601は、240℃、310℃、360℃、410℃、460℃、540℃。つまりFX601のほうがちょっと高め設定になっています。
だいたい、電子工作で使うときは、ハンダごてのこて先は350℃くらいが適温です。低すぎるとハンダがとけないし、高すぎると溶けてもちゃんとはんだ付けされません。そうすると、どちらのハンダごてもジャストミート350℃という設定がありません。なんでだよ。でも、600の310℃はちょっと低すぎるし、370℃はちょっと高すぎる。ここはまあ、FX601の360℃がいい線行ってるように思います。
よし、それじゃFX601に決定だ!ただFX601についているこて先はちょっと太くて普段はあまり使わないので一緒に細めのこて先も同時購入。この周到さ。さすが自分。
数日待って、商品がとどきさっそく開封。使用レポを書きたいのでこて先を変えよう!こて先は、袋ナットを外して差し替えるだけ~楽勝ー。
と思ったものの、なんと、こて先と袋ナットが合わない。なぬ。どういうこと?と思って調べたら、FX600のこて先はT18というシリーズで、一方FX601のこて先はT19というシリーズなんだとか。今回、T18のこて先を買ってしまったので、FX601には付かないわけだ。残念。
いちおう、救済策として、T18のこて先がつく袋ナットが別売りされているんだけど、FX601にそうやってT18シリーズのこて先をつけると、設定温度より実際の温度が高くなるという。まじかー。意味ないじゃん。
昭和46年生まれ。神奈川県産。妻ひとり猫ひとり。高校時代は丹沢に通って荷揚げのバイトしていたおかげでカモシカのようだったが、それも昔の話。その後、生態学者を志し、大学でできるだけひとの役にたたない研究をしたいと思っていたもののかなわず今に至る。現在は、お米を生産する法人で働き、自然栽培米に関わっていたりする。IT企業でも数年働いており、そのときの経験を生かして、農業にIoTをDIYで導入する手伝いをしたいと思っている今日このごろ。また、生き物にはやさしいけど、ひとには冷たいよねという評価もあったりする。