If we had fur like the animals, we wouldn’t have to wear clothes. Did you ever think of that?
ねえ、神様。どうして他の動物みたく、にんげんにも毛皮を着せてくれなかったの?そうすれば服をきないですんだのに!考えたことある?
Stuart Hamble, Eric Marshall Children’s Letters to God
秋が過ぎて春がやってくるんじゃないかと思うほど暖かでしたが、ちゃんと冬になってきました。季節どおりとはいえ、寒いのは嫌ですね。人間も冬眠するっていうことにすれば、いろいろエネルギーが無駄にならないですんだのに!ねえ神様。
ま、生理的に冬眠が無理でも、ずっと布団にもぐってられれば幸せなのにな。そう考えると、猫。おまえはいいなあ。一日中寝てればいいんだもん。ぬくぬくしやがって。
KKmoon 赤外線温度センサーモジュール
そこで、ふと思いついたことがありました。以前に衝動買いした赤外線サーモグラフィ↑。いっちょ猫のぬくぬく加減を可視化してみようかなと。
サーモグラフィに電源をいれて、温度範囲をあわせて、猫にそおっと向けてみます。すると、意外とというか、そりゃそうだっていうか。ぜんぜんぽかぽかしてないんです。
下の写真のうっすら黄緑色になってる部分が猫です(赤線は書き足した)。 縦軸を0℃から25℃に設定してありますので、19℃前後。猫の体温はにんげんより少し高い(38℃くらい)はずなんですが、表面温度はぜんぜん高くなってません。 やっぱり純正毛皮100%はすごい。 顔の部分はちょっと毛がうすいせいか高めになりますが、他の部分は室温と大して変わりません。おそるべき断熱効果です。ようするに、毛皮のおかげで表面はぽかぽかしてないけど、猫本人は内側でやっぱりぬくぬくしてるわけです。
ちなみに人間様はどうか。下の写真はわたしの膝のあたりですが、赤いです。放熱しまくりです。 これは寒いに決まっている。 ジャージの下にズボン下はいてるのに。人間というのは、生まれながらにして非効率(熱的に)なのですね。あ、そうか、だから膝に乗せろといってくるわけだ。
さて、このサーモグラフィ、鮮明度は低いですが、なかなか面白いです。そもそも、このサーモグラフィを買ったのは猫を見たかったわけじゃなくて、部屋の中の寒いところを確認して、効率よく暖房できるようにしようと思ってのことです。
今住んでいるうちは、南側にガラスサッシがあって、この近くはやっぱり寒い。下の写真は、壁とサッシの境界あたりをねらって温度をみています。境界のところできっぱりと温度が違いますね。ちなみに写真の右上あたりにエアコンがあって稼働している状態です。
そこで、家の断熱アップでおなじみのプラダン。サッシのところにプラダンをはめてみただけですが、下の写真。だいぶ改善してますね。
ちなみにサッシの反対側の廊下に通じる戸の下にも隙間があって気になってたんですが、こっちの方はやはりガラスサッシに比べれば大したことはない。なんてことがサーモグラフィがあるとわかったりします。
こんなサーモグラフィでも結構高いので、おすすめはしませんけど、家の断熱効果はぜひ高めてもらって、お金とエネルギーをセーブしてくださいね。あ、 プラダンは1.8m×0.9mで200円程度なので、こちらはおすすめです。
昭和46年生まれ。神奈川県産。妻ひとり猫ひとり。高校時代は丹沢に通って荷揚げのバイトしていたおかげでカモシカのようだったが、それも昔の話。その後、生態学者を志し、大学でできるだけひとの役にたたない研究をしたいと思っていたもののかなわず今に至る。現在は、お米を生産する法人で働き、自然栽培米に関わっていたりする。IT企業でも数年働いており、そのときの経験を生かして、農業にIoTをDIYで導入する手伝いをしたいと思っている今日このごろ。また、生き物にはやさしいけど、ひとには冷たいよねという評価もあったりする。