マイクロプラスチックの量と人類の退廃には相関があるのか

ナショナルジオグラフィックに紹介されていた報告によると、マリアナ海溝の底は、マイクロプラスチックのミックスジュースになっているとか。海に流れ出たプラスチックがいったいどこへ行くのか今まではよくわかっていませんでしたが、深海に降り積もって堆積していたと。マイクロプラスチックの問題は最近にわかにとりざたされていますが、もう何十年も前から、砂浜にひろがるゴミのうみをみて、これはまずいよねと誰もが感じていたと思います。

そんなわけで、多くの方々がなにかせねばならん。と考えているのでしょうが、現状は何かかなりピントがずれているか、ゆがんでいるように思えてなりません。

スーパーには買い物袋をもっていくようにしていますが、レジの店員さんは、そんなものをおじさんは持っていないだろうと推測するのか、うすい透明のビニールに商品をいれてくれたりします。レジ袋は有料だけどそのうすいビニールはなぜ有料じゃないのか?よくわかりません。それと、最近、ストローがやり玉に挙げられているようですが、ストローが諸悪の根源なのだというデータに出会ったことはありません(注1)。何年か前に、田んぼの横にコンビニができてから、田んぼにゴミがたくさん放り込まれるようになりましたが(注2)、ほとんとのプラスチックゴミはストローではありません。そもそもストローだろうが何だろうがちゃんと処分されるようにするのが一番重要なのではないかと思うんですけど。

なんというか、解決策が場当たりてきというか表面的というか。もちろん何もしないよりましかもしれませんが、何かしてる感を出す分だけ悪いかもしれません。

とはいえ、わたしが身をおいている農業界はもっと問題があります。生活の中から環境へでていくプラスチックごみは、ポイ捨て。つまり不法投棄です。法の外でおきてしまっていることなのです。しかし、田んぼでは不法投棄ではなく、なんの憂いもなくプラスチックごみを毎年大量に放り込んでいます。それは、肥料の被覆材。これは緩効性肥料といってじわじわと時間をかけて養分がでるようプラスチックで覆った肥料です。最終的に養分は全部でていきますが、プラスチックの殻は残ります。これは軽いので次の年代かきして水をいれるとみんな浮いて、田植えのために水を落とすとかなりの量が海で流れていくでしょうよ。

これはなんとかすべきですよねとある人にいったら、「いやならやめればいい」というようなことを言われましたが、いずれ何とかしたいと思います(注3)。

注1:ウミガメの動画がショッキングであったのかもしれない。

注2:コンビニが外にゴミ箱を置かなくなったのも問題あり。コンビニにも事情があるでしょうけど、一方的に問題を外部化して近隣に迷惑をかけていいものではない。

注3:分解性の被膜の研究はあるので、あとは使うかどうかなのに。