たしかに、冬という季節は、花も咲かず、やってくる鳥たちも地味です。しかし、眼をみひらいてよく見れば、冬の生き物観察もなかなかにオツなものです。上の写真はレタスです・・・すみません。ウソです。でもなんだかおいしそうでしょう?ハルノノゲシのロゼットです。
ロゼットというのは、冬を葉っぱを出したままで過ごす植物が、地べたに這いつくばるようになっている状態のことをいいます。生物の姿はさまざまですが、厳しい寒さを乗り越えるために、似たような姿で耐えているのです。でも、よくよくみれば、やはりそれぞれの個性がうかがえます。
冬空のもと、じっとロゼットをみてるというのもかなりコジらせてますが、この同じ時をこうしてともに生きている植物がじっと寒さを耐え忍んでいる姿をみるとなんだか、いとおしくなるんです。なんかこう、ちょっと涙目。みたいな(注)。冬のロゼット観察おすすめします。
注:年をとると涙腺が弱くなるというのは本当でしょうか。ちなみに筋肉痛が遅れるというのはうそだそうです。
昭和46年生まれ。神奈川県産。妻ひとり猫ひとり。高校時代は丹沢に通って荷揚げのバイトしていたおかげでカモシカのようだったが、それも昔の話。その後、生態学者を志し、大学でできるだけひとの役にたたない研究をしたいと思っていたもののかなわず今に至る。現在は、お米を生産する法人で働き、自然栽培米に関わっていたりする。IT企業でも数年働いており、そのときの経験を生かして、農業にIoTをDIYで導入する手伝いをしたいと思っている今日このごろ。また、生き物にはやさしいけど、ひとには冷たいよねという評価もあったりする。