スーパーで買った玉ねぎが小さいのである。赤いネットに10数個入ったやつを小さいなこれと思いつつ買ってきたので、スーパーにだまされたわけではないんだけど。玉ねぎといえばちょっとしもぶくれで安定感のあるあの形がスタンダードなので、なんか小さいなこいつと改めて思ってしまう。
しかし、使ってみればこれが案外良いサイズなのである。あの大きな玉ねぎは、半分にしても、二人分にはちょっと大きすぎる。サラダにしても味噌汁の具にしても。4分の1に切るのはめんどうだし、えいやと半分食べるんだけど、ちょっともてあます。その点このスリムな玉ねぎはまったくもって丁度いい。
同じことはジャガイモにもいえて、あの、ちょうど掌にころんとのるくらいのスタンダードなジャガイモはちょっと大きいんですよね。ジャガイモは半分に切っておいておくと変色するからできれば使い切ってしまいたいのに。しかし、あーこれたぶん芽かきしてないよねっていう、あの小さいジャガイモが、やたら良いサイズなのです。
ちょっと話がとびますが、先日バスに乗っていたら、後ろの席でちょっと年上のお姉さんたちの会話に聞き耳をたてていたら(アバンティ風で)、
「最近、玉ねぎとか大きい袋で買うと腐らせちゃうのよねえ。こないだたくさん買った時に、娘にあげようとしたら、娘も買ったっていうのよー。タイミング悪い」
「うちなんかネットで買ったら、ずっと玉ねぎばっかり食べてる。」
とかそういう話をしてました。
世の中、核家族化がすすんだり、子供のいないうちも増えたりで、ものの買い方っていうのはだいぶん変わってきているんだろうなと思います。売る人、作る人はその辺も考えていく必要がありそうだと思ったしだいです。
昭和46年生まれ。神奈川県産。妻ひとり猫ひとり。高校時代は丹沢に通って荷揚げのバイトしていたおかげでカモシカのようだったが、それも昔の話。その後、生態学者を志し、大学でできるだけひとの役にたたない研究をしたいと思っていたもののかなわず今に至る。現在は、お米を生産する法人で働き、自然栽培米に関わっていたりする。IT企業でも数年働いており、そのときの経験を生かして、農業にIoTをDIYで導入する手伝いをしたいと思っている今日このごろ。また、生き物にはやさしいけど、ひとには冷たいよねという評価もあったりする。